雲の王国(ひとりの時間に考えたこと)

30代。日々考えていることのあれこれ。ひとり時間の楽しみ方とか綴ってます。

男性との会話にはツッコミが大事、か‥。(昔の古傷が痛む)

ドラマ「私、結婚できないんじゃなくて、しないんです」を観て、目からウロコが落ちた。

 
ストーリーは、主人公の中谷美紀演じる女医「みやび」と、その友人である独身女性たちが食事をしながらガールズトーク(主に男性の話題)を繰り広げていたところに、その会話を聞いていたお店の料理人、藤木直人演じる「誠司」が「そんなんだから結婚できないんだ」というような喝を入れるところから物語が展開していく。
 
そして、みやびが高校時代に好きだった徳井義実演じる「洋介」と、同窓会がきっかけで再会を果たして、二人きりで食事をすることになった。お食事デートってやつですね。その場所に深夜まで開いているという理由で、誠司の和食割烹をチョイス。
 
みやびは洋介とのデート中の会話では、ニコニコうんうん、頷いて聞き役に徹し、食事中もサラダ取り分けたり、お酒ついだりと気を使って完璧な対応をしたはずなのに、洋介からは「友達でいよう」と言われてしまった。ショックを受けるみやび。
 
なぜ、そんな残念な結果になってしまったのか、どうすべきだったのかのを食事中の会話を聞いていた誠司がみやびにアドバイスしたんですけど、そのアドバイスってのがね、「おおおーっ」と納得するものだったんですよ。
 
みやびは会話中に聞き役に徹していたが、そうではなく、男性との会話には「ツッコミを入れろ」とのこと。確かにその方が話が盛り上がるし、なんか二人の距離も縮まる感がある。
 
さらに「男の上に立って話すのが良い」とのこと。語弊がありそうだけど、これは上から目線で偉そうに話すという意味ではなく、対等というか、ちょっとからかうような感じで、余裕のある感じで話すというニュアンスが当てはまってる気がした。下手(したで)に出て相手のご機嫌うかがいをすると、こちらの下心が見えて「重い女」になってしまう、とのこと。
 
この話を聞いて、今まで自分が上手くいっていた恋愛パターンを思い出した。
 
付き合った人の中で、長く付き合っていたのは対等であり、私の方がほんの少しだけ気持ちに余裕があるパターンだった。けっして、私が偉そうにしてたわけじゃなくて、私も彼のことが大好きだけど、彼のほうが私を好きな気持ちが大きいというか、わかりやすく言うと「彼が私にべた惚れだった」というわけだ(キャッ)。
 
何かあると「だってあなたって私にベタ惚れでしょ〜」ってからかって、二人で笑いあって上手くことが収まっていた。
 
対して、上手くいかなかったパターン。それは私が相手を好きすぎて、なんとか気に入られようと努力していたパターンだ。仲良くはなるけど、うまくはぐらかされて付き合うまではいかなかった。
 
そうなんだよね、へり下ってご機嫌うかがいに出ると、途端に「重い女」になるんだろうな。まさに誠司の言っていた通り。自分の経験からいって、誠司のアドバイスにはすごーく納得がいった。
 
自分が下に出てしまうような人とは相性が良くないってことなんだよね、きっと。上手くいかなかった人とのことを思い出すと、好きだけど辛いって感じで、精神衛生上、とんでもなく悪い日々が続いていたなぁ。そんなことに今更やっと気がついたよ。目が覚めたって感じかな。
 
これからはちょっと会話するときにツッコミを意識してみようかな。でも私はあんまりツッコミキャラじゃないから、ここで変に頑張ってツッコミキャラを演じてもなんか辛くなりそうだ。だからその辺りのバランスも上手くとりながら、会話上手を目指せれば、と思った。
 
誠司は、このツッコミは相手に不快な思いをさせないギリギリの範囲でやるのが必要で、それは色々な経験を積んできた大人の女性だからこそできるテクニックだ、と言っていた。ふむ、これにもまた納得。会話に経験が滲むってことかしら。
 
昨日今日で、ツッコミ上手な大人な会話がそう簡単にできたら苦労はしないと言いたくなったりもするけど、意識して、会話を盛り上げて、自分も相手も一緒に楽しむ時間を過ごすってのは素敵なことだよね。そんな大人な女性になりたい。
 
それと、もうひとつ。自分が下に出てご機嫌うかがいをしなくちゃいけない人とは、たとえその人が魅力的で好きって思っても、一緒に過ごすには辛い相手なんだってことを覚えておこうと思う。相性の問題ってやつだね。
 
だから、上手くいかなかった恋愛を嘆くのはもうよそうと思う。私が、そして相手が悪かったわけじゃない。相性が合わなかっただけなんだ。ただ、それだけのこと。誰も悪くない。
 
そう思ったら、なんかちょっとスッキリした気持ちになったかな。
 
昔の古傷が痛んだけど、大きな気づきが得れて良かった。ほんと良かった。
 
おわり